創業当時は小間物屋さん。衣類全般からふとんまで、幅広い商品を扱っておられたそうです。その後、新刊書店となり、現在は数少なくなった地元の本屋さんとして大切な存在です。特に「郷土書なら春陽館」で名が通ってるように、上杉謙信公関連をはじめとして、郷土書の品揃えは豊富です。
また、春は教科書販売で毎年大変お忙しいそうです。
春陽館の絵看板は、唯一絵の無い字だけのものですが、台行燈式の堂々とした看板です。
昔の業態を「萬小間物」、現在の特徴を「地本」「教科本」として表しています。
お店に立ち寄ると時々お目にかかれるのは春陽館の名物看板娘さん。とても90歳を越えられているとは思えない(昭和2年生まれ)春陽館の大女将です。本棚を背に、その風景の中に溶け込んで静かに佇んでいらっしゃるお姿には、凛とした不思議な光を感じます。老舗女将の風格でしょうか。いつまでもお元気でお店にいらしていただきたいですね。