本町3丁目

実績紹介

小熊写真館

陸軍13師団が高田に入場した頃、軍人さん達が多く来店した人気の写真館。当時の師団長夫妻や日本スキーの創始者レルヒ少佐の写真、宮田輝、小沢昭一などの有名人もこの写真館で撮られました。肖像写真「スペシャルポートレート」は今も人気で関東・関西地方からもお客様がこられます。ハイカラだった明治時代の当写真館の建物は犬山の「博物館明治村」に移築保存されてます。

土田洋品店

明治20年に開催された横浜博覧会の頃、様々な分野の商品を一つのお店に一緒に並べて販売する勧商場が大流行。勧商場土田として当時は様々な商品を取り扱っていたそうです。陸軍13師団が高田に入場してからは軍人さんにとって紳士服は必要不可欠で大繁盛しました。

ダンディーで品の良いご主人と優しい奥様が静かに迎えてくださいます。

藤作 別館

本店「松風園 藤作」は、明治時代から続く港町・直江津の由緒のある料亭です。3年前に改築され、昔の風格を残しながらもお洒落な和モダンなお食事処に生まれ変わりました。

高田本町商店街には、和ダイニング 藤作が13年前、藤作 別館は7年前に出店されました。

手を抜かない、見た目も味もお値段もおいしい「藤作」のランチは、女性に大人気。今でも予約を入れないとなかなか席が取れないくらいです。

「藤作 別館」のウィンドウには、魚の鱗を美しいアート作品に仕上げた作品が飾られています。昨年は「城下町高田花ロード」で受賞され評判になりました。今年の作品も「いいねマーク」がたくさん付いていたようです。
商店街になくてはならない大切な食のお店となっています。

大嶋真泉堂

創業当時はコロタイプ印刷業。白黒の風景画などの印刷を行い、その風景画を額縁に入れて販売したことから現在の額縁の製造販売、そして画廊へと業態が変わっていきました。

先代の社長、故大嶋宰さんは、羽裏に芸者衆の名前を染め抜いたり、芸者衆の名入の手拭いを縫い合わせた浴衣をサラリと羽織ったり・・・と、良き時代の商店街の大旦那を地でいく粋な方でした。同時に、時代を先取りするスルドイ感覚とチャレンジ精神をお持ちの方でした。

現在の会長さんと共に商店街振興組合の理事長を長年務められ、商店街の顔として今もまちの人に親しまれておられます。

澤田そば屋

明治の中頃そば屋を始めました。それまでは旅籠屋だったとか。江戸時代、呉服町には旅籠屋が八軒もあったそうです。たぶんその中の一軒、澤田さんも江戸時代から続いていたのかもしれません。

先々代が当主の頃、火事でお店を消失したことがありました。火元と思われたボイラーが壁一枚挟んで隣同士、同じ位置にありました。色々調べましたが、澤田さんが火元ということで決着してしまいました。当時の店主 澤田嘉一郎は「どうしても納得がいかぬ」と、証拠となると思われる片側が焼け焦げた家の柱を抱えて新潟の裁判所まで掛け合いに行った−というエピソードが残っています。嘉一郎さんが柱を抱えて走る姿、目に浮かびます。

「澤田そば屋は商店街でたった一軒の大切な日本蕎麦屋」。そば粉は創業時からずっと妙高の粉屋さんから届けてもらって、自家製麺で提供しているこだわりの本格ソバ屋です。ソバ屋さんのカレーライスも評判の人気メニューです。

梶川印房

梶川家はお江戸の頃は榊原藩士で藩の江戸屋敷に小川未明の小川家とともに暮らしておりました。(未明のおばあさまは梶川家から嫁入りしたそうです)明治に入り、当主は高田に戻り、裁判所で代書の仕事をしていたそうです。陸軍13師団が入場した頃、次男の祖父は需要があったハンコ屋を始めました。梶川正得の「正」をとって「正山堂」を名乗ったそうです。店内には、当時使われていた「御印師」の看板が渋い光を放ってます。

いわしや薬局

藩主榊原政永公と共に姫路から越してこられました。当時は旅籠屋「町田屋」の屋号で町奉行所脇にあり、藩士のご贔屓にあずかり、大繁昌。薬屋としては130余年の歴史があります。

町田家は代々美人女将で知られています。現在の大女将もポッチャリ美人。世話好きでほがらかな正確なので、店内はいつも和やかで、お客様の声が絶えません。若女将は九州生まれのスッキリ美人です。

スイングシューズおおしま

今はおしゃれな靴屋さん。昔は下駄屋、小間物を売っていた時期もあったそうです。足のサイズを測ってくれたり、シューズフィットの面倒を丁寧にみてくれる親切なお店です。店内には、古文書や昔の下駄、雪国しかない雪下駄などを展示しています。古文書勉強中のご主人が、詳しく解説してくださいますよ!

市川商店

創業時は「表具師市川」。先代当主の市川一男さんは京都まで何度も通って修行を積まれ、技術を身につけされた、その実直な人柄とキレイな仕事ぶりが評判となり、赤倉温泉の旅館から掛け軸の仕立てや、襖紙の張り替えなどの注文が絶えることなく、大変忙しかったそうです。

現在は手芸品屋ですが、お客さまのニーズにお答えし、シニア向けの下着や雑貨を取り扱っています。

優しい女将さんの接客が人気で、シニアのお客様の嬉しい立ち寄り場所になっています。

ヘアサロン・ウエノ

絵看板のデザインは、出張床屋の道具です。大名屋敷などから呼ばれ、広いお座敷に上がってさぞかし緊張して髪結い仕事をされたことでしょう。陸軍13師団が入場した明治の終わりから大正に入った頃は最盛期でお弟子さんをたくさん抱えていた大店でした。

現在は店主ご夫婦と大女将の3人で接客していらっしゃいます。店主の息子さんは新潟で修行中。後継者もちゃんと育ってますよ〜。大おばぁちゃまご健在の頃は、4世代が一緒に暮らし、みんなでお店を守ってきたほんわかと仲の良いファミリーです。