文美堂書店

事業所名
文美堂書店

現ご当主の曽祖父に当たる方は榊原藩の士族でした。藩主の国替えに同伴して姫路から来越されてこの地に根付かれ、謡曲の師範として活躍されました。金谷山に石碑も残っているそうです。

明治に入って息子の滝野信治がお馬出しの通りで小間物卸し業を創業されました。早くもバテンレースに着目され東京・横浜へ広く売り出されたそうです。

信治の息子は、祖父の血を受けられたのか、また謡曲の師範となり、昭和の初め頃百冊以上の謡曲の本を揃えて書店を開業されました。

「文美堂書店に謡曲の教則本で無いものは無い」と言われたほどで、謡曲を習う人にとっては無くてはならない存在でした。近郊近在どころか、かなり遠方からも買い求めに来られたそうです。