肉のいろは・高山家のルーツは、米沢藩・上杉家の家老 千坂兵部の家来でした。武士の時代が終わって商いを始めるとき、千坂兵部から「我が名のとおり千の坂を乗り越え高い山を目指せ!」と3人の家来に高山の名字を授かったそうです。そのうちの一人が牛肉を扱う商いを始めた肉のいろはの初代社長 高山千次郎でした。
千次郎は人望も厚く、市会議長まで務められました。店内に胸像が飾られています。
陸軍十三師団が入城し、軍隊華やかなりし頃は、本町2丁目で牛鍋屋を始め、店内の豪華な大理石の風呂が人気を呼び、軍人さんたちにとって心身共に癒やされる憩いの場であったようです。
「将校さんが馬に乗って牛鍋を食べに来た」と先代の大女将がよく言っておられたそうです。
絵看板の図柄は、当時うしの日にリヤカーで牛肉を売り歩いた様子を表しています。実際はリヤカーに大きな氷を乗せ、むしろを敷いてその上に牛肉の塊を乗せて切り売りをしたそうです。